「睡眠時間は取っているのに疲れが取れない」「最近は朝起きてもスッキリしないな」と悩んでいる人はいませんか。もしかすると睡眠の質を下げるNG習慣を知らないうちに続けている可能性があります。睡眠は時間だけでなく質が大切といわれており、生活習慣によって大きく変わることがあるのです。

しかし自分では気づきにくい原因も多く、「しっかり寝ているのに眠い」「疲れが残る」と悩んでしまう人も少なくありません。

そこで今回の記事では、睡眠の質を下げるNG習慣と意外な原因についてわかりやすく解説します。普段の生活を少し見直すだけで、眠りやすさが変わる可能性があることを知っておきましょう。

睡眠の質を下げるNG習慣とは

夜のNG習慣で眠れなくなるイメージイラスト

睡眠の質が低下する原因は、単に睡眠時間が短いだけとは限りません。日常生活の中で何気なく行っている行動が、知らないうちに睡眠に影響していることもあります。ここでは、睡眠の質を下げやすい代表的なNG習慣について確認していきましょう。

寝る前のスマホは睡眠の質を下げる

寝る前のスマホ使用は、睡眠の質を下げる原因の一つといわれています。特に就寝前にスマホやパソコンを長時間見ていると、体が眠る準備に入りにくくなることがあるので注意が必要です。

  • ブルーライトの影響
  • 脳が覚醒する
  • 入眠が遅れる

スマホやパソコンの画面から出るブルーライトは、脳を昼間だと勘違いさせる可能性があるといわれています。本来、夜になると体は眠る準備として睡眠ホルモン(メラトニン)を分泌しますが、強い光を浴びることでこの分泌が抑えられることもあるのです。
その結果、眠気を感じにくくなり、寝つきが悪くなることがあります。

また、スマホでSNSや動画、ニュースなどの刺激が多い情報を見ると、脳が活動状態になりやすいです。脳が興奮したままだとリラックス状態に入りにくくなり、布団に入ってもなかなか眠れないと感じることがあります。

さらに、寝る直前までスマホを使う習慣が続くと、睡眠のリズムが乱れやすくなるので注意しましょう。入眠までの時間が長くなるだけでなく、眠りが浅くなり、途中で目が覚めやすくなることもあります。
その結果、十分な時間寝ていても疲れが取れないと感じる原因になることがあります

寝る前はできるだけ強い光を避け、スマホやパソコンの使用を控えるなど、リラックスできる環境を作ることが大切です。

寝る前のスマホが気になる人は、寝る前のスマホはなぜ眠れない?ブルーライトだけが原因?の記事も参考にしてください。

寝る時間が毎日バラバラだと睡眠が乱れる

睡眠の質を保つためには、毎日の生活リズムを整えることが重要です。寝る時間が日によって大きく違う生活を続けていると、体内時計が乱れやすくなり、寝つきが悪くなったり眠りが浅くなる原因になることがあります

人の体には体内時計と呼ばれる仕組みがあり、一定のリズムで眠気や覚醒をコントロールしていることを知っておきましょう。この体内時計は約24時間周期で働いており、毎日同じ時間に寝て同じ時間に起きることで安定しやすくなります。
しかし寝る時間や起きる時間が毎日違うと、このリズムが崩れてしまうのです。

例えば平日は遅くまで起きていて、休日に長時間寝る生活を続けていると、体内時計がずれてしまうことがあります。この状態は社会的時差ぼけとも呼ばれ、夜になっても眠気を感じにくくなる原因になるかもしれません。

また、睡眠のリズムが乱れると睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンの分泌タイミングもずれてしまいます。その結果、眠る準備が整いにくくなり、入眠までに時間がかかったり、途中で目が覚めやすくなることもあるのです。

さらに、睡眠サイクルが乱れると深い眠りに入りにくくなり、長時間寝ていても疲れが取れないと感じることがあります。この状態が続くと慢性的な睡眠不足に近い状態になることもあるため、できるだけ毎日同じ時間に寝る習慣をつけることが大切です。

睡眠サイクルが気になる人は、睡眠サイクルを整える方法|今日からできる改善法を参考にしてください。

意外と多い睡眠の質を下げる生活習慣

睡眠の質を下げる生活習慣のアイコン図

睡眠の質は夜の行動だけでなく、日中の過ごし方にも大きく影響されます。自分では気づいていない生活習慣が、眠りを浅くしたり寝つきを悪くしていることもあるのです。ここでは、意外と多い睡眠の質を下げる生活習慣について解説します。

カフェインの取りすぎは眠りを浅くする

日常的に飲んでいるコーヒーやお茶が、睡眠の質に影響していることがあります。

・コーヒー
・エナジードリンク
・緑茶や紅茶

カフェインには覚醒作用があり、脳を活動状態にする働きがあるといわれています。そのため夕方以降にカフェインを摂ると、夜になっても眠気を感じにくくなることがあるのです。

また、カフェインの影響はすぐに消えるわけではなく、数時間続くとされています。体質によっては半日以上影響が残ることもあり、夜に眠りが浅くなる原因になることがあるので注意しましょう。

さらにカフェインは入眠を遅らせるだけでなく、深い睡眠の時間を短くする可能性もあります。その結果、長く寝ていても疲れが取れないと感じることがあります。

特に寝る前にコーヒーやエナジードリンクを飲む習慣がある人は、睡眠の質が下がっている可能性があります。夕方以降はカフェインの摂取を控えることが、良い睡眠につながるといわれています。

睡眠と生活習慣の関係については厚生労働省の睡眠指針でも紹介されています。

運動不足も睡眠の質を下げる原因になる

睡眠の質を高めるためには、日中の活動量も大きく関係しています。体をほとんど動かさない生活を続けていると、夜に自然な眠気を感じにくくなることがあるので注意しましょう。

人は日中に体を動かすことで体温が上がり、夜になると体温が下がることで眠気が出やすくなるといわれています。しかし運動不足の状態が続くと体温の変化が少なくなり、眠るタイミングが分かりにくくなることがあるのです。

また、運動不足は自律神経のバランスにも影響するといわれています。体を動かすことで副交感神経が働きやすくなりますが、活動量が少ないとリラックス状態に入りにくくなり、寝つきが悪くなることがあるのです。

さらに、日中に十分な疲労を感じないと深い眠りに入りにくくなることもあります。その結果、睡眠時間を取っていても眠りが浅くなり、疲れが残る原因になることでしょう。

睡眠の質が下がると起こる体への影響

睡眠の質が低下したときの体への影響図

睡眠の質が低い状態が続くと、体や心にさまざまな影響が出ることがあります。睡眠は体の回復や脳の整理を行う大切な時間といわれており、質が低下すると疲れが取れにくくなるだけでなく、日常生活にも支障が出ることがあるのです。
ここでは睡眠の質が下がったときに起こりやすい影響について解説します。

睡眠の質が低いと疲れが取れにくくなる

睡眠の質が低い状態が続くと、十分な時間寝ていても疲れが取れないと感じることがあります。

・深い睡眠が不足する
・成長ホルモンの分泌が減る
・体の回復が遅れる

人の体は睡眠中に回復するといわれていますが、特に重要なのが深い眠りとされるノンレム睡眠です。この時間に成長ホルモンが分泌され、筋肉や細胞の修復が進むと考えられています。

しかし睡眠の質が低いと深い眠りに入りにくくなり、体の回復が十分に行われないこともあるのです。その結果、朝起きても疲れが残っていると感じることがあります。

また、眠りが浅い状態が続くと夜中に目が覚めやすくなり、睡眠時間が長くても休息が足りない状態になることがあるので注意しましょう。この状態が続くと慢性的な疲労を感じやすくなることもあります。

さらに詳しく知りたい人は、人はなぜ寝るのか?睡眠の役割をわかりやすく解説の記事も参考にしてください。

睡眠の質が低いと集中力や判断力が下がる

睡眠は体だけでなく、脳の働きを整えるためにも重要です。睡眠の質が低下すると、集中力や判断力が落ちることがあります。

日中に取り込んだ情報は、睡眠中に整理されるのが一般的な見解です。しかし睡眠が浅い状態が続くと、脳の回復が十分に行われず、思考がまとまりにくくなることがあります。

また、睡眠不足や睡眠の質の低下は注意力の低下にもつながるかもしれません。そのため仕事や勉強でミスが増えたり、物事に集中しにくくなることがあります

さらに、脳の疲れが取れない状態が続くと気分の落ち込みやストレスを感じやすくなることもあります。これは睡眠中に行われる神経の調整がうまく働かなくなる可能性があるためです。

睡眠の質を上げるために見直したい習慣

睡眠の質を上げる生活習慣のイメージ

睡眠の質を改善するためには、悪い習慣を減らすだけでなく、生活リズムを整えることも大切です。特別な方法を取り入れなくても、毎日の行動を少し変えるだけで眠りやすさが変わることがあります。ここでは睡眠の質を上げるために見直したい習慣について解説します。

睡眠の質を上げる生活習慣を意識する

良い睡眠をとるためには、日々の生活習慣を整えることが重要といわれています。

・毎日同じ時間に寝る
・朝日を浴びる
・寝る前にリラックスする

毎日同じ時間に寝て同じ時間に起きることで体内時計が整いやすいです。体内時計が安定すると、自然と眠気を感じる時間も一定になり、寝つきが良くなることがあります。

また、朝日を浴びることも体内時計を整えるために大切です。朝に光を浴びることで体が活動モードに切り替わり、夜になると眠気を感じやすくなるといわれています。

さらに寝る前にリラックスする時間を作ることも重要です。入浴やストレッチなどを取り入れることで副交感神経が働きやすくなり、眠りやすい状態を作ることができます。

睡眠環境を整えることも大切

睡眠の質を高めるためには生活習慣だけでなく、寝る環境も大きく関係しています。環境が整っていないと、眠りが浅くなったり途中で目が覚めやすくなることがあるのです。

例えば部屋が明るすぎると脳が覚醒しやすくなり、深い眠りに入りにくくなることがあります。また室温が高すぎたり低すぎたりすると体がリラックスしにくくなり、睡眠の質が下がるかもしれません。

さらに騒音がある環境では無意識に眠りが浅くなり、疲れが取れにくくなることもあります。できるだけ静かで暗く、快適な温度の環境を整えることが良い睡眠につながるのです。

また寝具が体に合っていない場合も、寝返りが多くなり眠りが浅くなる原因になることがあります。枕やマットレスを見直すことも睡眠改善につなげましょう。

睡眠環境の重要性については日本睡眠学会でも紹介されています。

まとめ

睡眠の質を下げるNG習慣は、普段の生活の中に多くあるので注意しましょう。寝る前のスマホや不規則な生活、カフェインの取りすぎなど、知らないうちに眠りに影響していることもあります。

睡眠の質を高めるためには、生活習慣と睡眠環境の両方を見直すことが大切です。毎日の行動を少し変えるだけでも、眠りやすさは大きく変わる可能性があります。無理のない範囲で習慣を整えていきましょう。